意識不明の新婦を待ちつづけた愛の奇跡!

「いつ目が覚めるかもわからんし
健康な女の子はほかにいっぱいいるからもう待たなくていい
別の女性をさがして」

新婦の母は、これまでの感謝の気持ちもこめて、ずっと待ち続ける新郎の尚志さんに話ました。

しかし、彼の答えは「いや、僕は待ちます。彼女のそばに居させてください」でした。

8年前の2007年は、尚志さんと麻衣さんは結婚式を目前にひかえ幸せいっぱい、準備におわれていました。しかし、ある日突然、麻衣さんは自分が何をしていたか思い出せないと話だし、夜、突然叫びだして精神科に入院。そして心肺停止になり、大学病院に救急搬送されました。危険な状態に陥りましたが、人工呼吸器で心臓を動かし、命だけはとりとめました。原因は不明。意識は戻らず、長いこん睡状態がはじまったのです。

尚志さんは麻衣さんの意識が戻ることを願い、信じて待ち続けます。結婚式もキャンセルしようとはせず、延期にしてもらいました。
彼は会社勤めにもかかわらず平日は出勤前の1時間、休みの日は1日に3度、麻衣さんの元へ訪れ、 彼女の手足をマッサージしてほぐしたり、耳からの刺激が脳によいときけば、麻衣さんが好きな曲を流したりするなど献身的に通いつづけます。

その姿を見て、麻衣さんのご両親はせつなくなり、1年たったころに
「もういいよ。ほかの人を探して幸せになって欲しい」と尚志さんに行ったのです。でも、尚志さんはガンとして聞き入れません。尚志さんのご両親にも、「他の子をさがしてください」と話に行ったそうです。

入院して6年たった時、奇跡が起こりました!
麻衣さんが目を開けたのです。

意識を取り戻した当初は、麻衣さんは無表情で、話しかけても返事もなし。目の前にいる男性が婚約者であることも分からない状態。

しかし、尚志さんはかわらず通いました。すると、麻衣さんの表情がやわらぎ、日に日に回復しはじめたのです。

支えてくれた尚志さんやご家族、たくさんの人のあたたかい想いを知り、自分の脚でバージンロードを歩いて、「みんなにここまで元気になった姿をお披露目したい」と麻衣さんは決意します。

5年以上寝たきりでしたから、全身の筋肉は衰え力が入らない状態からのスタート。約2年間、麻衣さんはみんなの想いに応えるために、血のにじむような努力を重ね、過酷なリハビリを頑張りぬきました。

挙式前 ベールダウンのときにお母さんは麻衣さんに一言
「頑張ったね」
この瞬間、8年間の想いがあふれ出て涙がとめどなくほほをつたいました。

父の手に導かれ、母にも差さえられながらゆっくり一歩一歩新郎のもとへ歩く新婦の姿。

尚志さんの、必ず回復をする、麻衣さんの笑顔を見る!と信じきった深い愛が、8年越しの結婚式という奇跡を呼び起こしたのですね。