僕にはあなたしかいない:犬と人間の物語

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いつでも、どんなときでも、飼い主に無償の愛を与え続けてくれる犬。
古代メソポタミアや古代ギリシアの壁画などに描かれたり
日本でも縄文時代の遺跡から埋葬された犬が出てきたりと、太古の昔から良きパートナーであり最良の友でした。

きっとまた会えるよね?
~飼い主を待ち続ける犬たち~

飼い主が亡くなっても、突然居なくなっても、どんなにひどいことをされても。
リチャードギア主演で映画化されて有名になった「忠犬ハチ公」のように犬は飼い主を信じて、待ち続けます。
きっとまた、一緒に暮らせる日が来ることを信じて。

アリシアは、飼い主がコルドバの病院へ入院してから、8か月もの間病院のドアの前で待ち続けています。
残念なことに、すでに飼い主の方は亡くなっているのですが・・・。
地元の人は何度か彼を保護しようと試みましたが、脱走を繰り返しやはり飼い主が運び込まれたこの病院の入口へ戻ってきてしまうとのこと。

出典:The touching story of a dog waiting for his dead owner

犬は賢い動物です。
アリシアは、もしかしたら飼い主がすでに亡くなっているかもしれないことに感づいているかもしれません。
けれど、あのドアから飼い主が出てきて、もう一度名前を呼んでくれると信じて。

6年間、飼い主の墓を守り続けその側から離れることを拒む犬がいます。
ジャーマンシェパードのキャピタンはグスマン氏が息子、ダミアンのためにと2005年に飼い始めました。
ところがその翌年3月にグスマン氏は急死。
葬儀が終わり、家族が家に戻るとそこにキャピタンの姿はありませんでした。
それから一週間後、家族がグスマン氏の墓を訪ねると、そこには墓の側に座り嘆き悲しむキャピタンの姿が。

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グスマン氏の妻は地元新聞社に
「私たちは探したのですけれど、見つかりませんでした。
なので、もう死んでしまったのでは、と思ったんです。
ところが次の日曜に墓地へ行き、そこでダミアンが彼を見つけたのです。
彼は私たちへ近づき、まるで嘆き悲しんでいるかのように吠えました」
さらに続けます
「墓地へ連れて行ったこともないのに、どうやって探し当てたのか不思議で仕方ありません」
「次の日曜に訪れた時にも、彼はそこにいました。このときは、私たちに着いて来てほんの少しの間一緒に過ごしました。
けれど、暗くなる前に、また墓地へ戻って行ってしまったのです」
「きっとミゲル(グスマン氏)を暗い中、ひとりぼっちにしたくなかったんだわ」

出典:Loyal dog ran away from home to find his dead master’s grave – and has stayed by its side for six years
犬は飼い主からされた事全てを、決して忘れることはないそうです。
家族は何度も彼を家に連れて帰ろうと試みたそうなのですが、すべて徒労におわってしまったそうです。
彼はグスマン氏からもらった愛情を、彼の墓を守り続けることで応えようとしているのかもしれません。

イタリアの小さな町サン・ドーチナの教会であなたはジャーマンシェパードの「トミー」を見つけることができるでしょう。
彼は毎日ミサへ行き、そして辛抱強く座っています。

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彼がここにいる理由。
なぜなら飼い主を最後に見たのがこの教会だから。
そう飼い主の葬儀が執り行われたのがここだったのです。

彼は、飼い主のマリアが帰ってくる日を礼拝の間も、根気強く、そして大人しく待ち続けます。

出典:Why This Dog Goes To Church Every Week Broke Me Down. I Wish He Could Understand.
トミーには、「死という永遠のお別れ」が解らなかったのでしょうか?
いいえ「もう会えないかもしれない」ことは解っているのかもしれません。

人間にとって犬は最良の友だということは、よく知られているが、それは犬にとっても同じなのかもしれない。
亡き飼い主の墓石の上で、すすり上げながら泣く犬の動画が人々の感動を誘っている。
アメリカ・カリフォルニア州ベンチューラ市にある『ロックウッド・アニマルレスキューセンター』に住む犬ワイリー。
亡き飼い主の墓石に横たわり、体を震わせ、しゃくり上げながら泣いている。
4月13日にセンターのスタッフによってYoutube に投稿されたその動画は、10秒ほどのとても短いものだが、あっという間に世界中の人々を感動の渦に巻き込んだ。
再生回数は既に48万回を超えている。

出典:【海外:世界の忠犬ハチ公、アメリカ編】亡き飼い主の墓の上ですすり上げて泣く犬が世界中の感動を誘う(動画あり)

人のように嘆き悲しむ犬の姿に、世界中の人が感動したそうです。
もちろん中にはこれを見て、「ただしゃっくりをしているんじゃ」「病気なんじゃ」という人もいます。
けれど、犬も人も大切な人を失ったら悲しいと思う気持ちは一緒。
その姿に共感を覚えた人が多いからこそ、このように感動を呼んだのだと思います。

人を、信じ続けてもいいよね?

ある日の朝、いつもよりたくさんのドックフードをたくさんもらってちょっとうれしかった。
その後車に乗せられ、どこに連れてっていってくれるのかワクワクしてたら、飼い主さんは道端の石の柱にボクのリードを結び付けた。

じっとそこにおとなしくしているんだよと言われ、その通りにその場に座っていた。
飼い主さんはボクの頭をなでるとその場を去って行った。
さよならとは言われてない。
飼い主さんは後ろを振り返ることなくそのまま立ち去って行った。

ボク、なんか悪いことしちゃったのかな?
どうしてボクを置いていっちゃったのかな?

(中略)

いつかまた、あの家で一緒に暮らせる日がくるのかな。
ぼくはこうやってずっと待っていていいんだよね?

出典:カラパイア


人間の身勝手で捨てられてしまっても、それでも飼い主を信じて待ち続ける犬。
安易な気持ちで犬を飼わず、最後まで面倒を見て欲しいとの願いを込めて、台湾の犬の訓練学校が制作した映像だそうです。

最後に。
犬との10の約束、として有名かと思います。

犬の十戒

  1. My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.
  2. Give me time to understand what you want of me.
  3. Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.
  4. Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.
  5. Talk to me. Even if I don’t understand your words, I understand your voice when it’s speaking to me.
  6. Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.
  7. Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
  8. Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I’m not getting the right food or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.
  9. Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.
  10. Go with me on difficult journeys. Never say, “I can’t bear to watch it .” or ” Let it happen in my absence.” Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.

原文:ウィキペディア:犬の十戒より

日本語訳

  1. 僕の寿命は10年、長くても15年。だからあなたとちょっとでも離れるのは辛い。僕と暮らす前に、そのことをどうか思い出して。
  2. あなたが望むことを僕が理解するのを、どうか気長に待って欲しい
  3. 僕を信じて・・・僕はそれだけで幸せ
  4. ずっと僕を叱り続けたり、どこかに閉じ込めたりしないで。あなたにはやることがあり、友人がいて、楽しみもある。けれど僕にはあなたしかいないのだから。
  5. 話しかけて。例え言葉を理解できなくても、気持ちはわかるから
  6. あなたが僕にどう接してくれたか、決して僕は忘れない
  7. 僕を叩く前に思い出して。僕はこの歯であなたの骨を簡単に噛み砕いてしまうことができるけれど、あなたを噛まないと決めていることを
  8. 僕が言う事をきかないとか、頑固とか、怠けていると叱る前に、僕がそうなっている原因があるんじゃないかな?って考えてほしい。食事に問題があるかもしれないし、日が照り続ける屋外に放置していたことかもしれない。年を取って弱ってきているかもしれないってことを。
  9. 僕が年を取ったからといって邪険にしないで。あなたもまた同じように年を取るのだから
  10. 最後の時まで、どうか側に居て。「見ているのが辛い」とか「もう見ていられない」なんて言わないで。あなたが一緒にいてくれるだけで充分だから。そして、僕があなたを愛していたことをどうか忘れないで。

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